広島市に本社を置くみどりグループ様。1956年の創業以来、ビル・マンションの管理や公営住宅の指定管理を軸に、ホテル、建設まで20を超えるグループ会社で中四国の「まちづくり」を支えてきた総合不動産グループです。代表からは「AIを活用していこう」という号令が出ていた一方、現場では「難しいもの」という印象が先行し、手が出ない社員が少なくありませんでした。そこで、まず100人枠の基礎編2回でAIの裾野を広げ、各社・各部門の代表30名による中級編へ。最終日にはわずか1日で、清掃仕様書の面積算出から市営住宅の入居資格チェックまで、20個の業務GPTsが完成しました。今回は、研修を取りまとめた人事部の花井さんに、社内の変化と外部研修を選んだ理由を伺いました。■担当講師:株式会社WEAVE 代表取締役CEO 久保直樹・法人事業部 部長 島谷栄伸■実施期間:2026年5月から6月(基礎編2回+中級編1回)%3Ciframe%20width%3D%22560%22%20height%3D%22315%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FQAiD-pfSHEw%3Fsi%3DBWV9fRmkxwYLdh2D%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3E課題代表からAI活用の方針は示されていたものの、生成AIへの理解が追いつかず、「難しいものだ」という印象が先行してなかなか手が出ない社員が多かった使える社員と使えない社員が分かれ、グループ内でリテラシーの差が生まれていたAIを使う人材はまだ全体の半分に満たず、グループ各社・各部門へ活用を広げる担い手が必要だった導入の決め手「知っている」と「教えられる」は違う。専門性が高く、教える力のある外部講師の方が効果が出ると判断研修後にどう業務で活用するかまで、具体的にイメージできる研修設計裾野を広げる基礎編(100人枠・2回)と、各社・各部門の代表が深掘りする中級編の二段構成研修の進め方基礎編で利用する人の裾野を広げ、オブザーバー参加の担当者も「結構簡単じゃん」と実感する入り口づくり中級編では一人ひとりが「自分の業務で使うGPTs」を設計シートで言語化し、その場で作成・検証完成したGPTsは相互レビューシートで共有し、他部門の使い方から学び合う研修の効果・成果清掃仕様書の面積算出、市営住宅の入居資格チェック、口コミ返信など、業務に直結するGPTs 20個が1日で完成「規定を探す時間が要らなくなる」「すぐにでも活用したい」など、時間短縮と実用性を実感する声が続出「使ってみたい」という社員が増え、これだけの人が関心を持っていたと分かる可視化の効果GPTsの使い方が部門単位で展開されていく期待感。受講者が伝え手となり、AIを使う人材を5割、6割へ01|「難しいもの」という印象が先行していた――研修の前、社内のAI活用はどのような状況でしたか。花井さん:代表からAIを活用していこうという指示はあったのですが、生成AIがどういったものかの理解ができていなくて。使える方もいれば使えない方もいるという状態で、「難しいものだ」という印象があって、なかなか手が出ない、使えていない方が多いという印象でした。「難しそう」という思い込みを崩す入り口と、業務で使いこなすところまで踏み込む実践。その両方に応えるため、みどりグループ様が選んだのが、裾野を広げる基礎編と、各社・各部門の代表が実装まで進む中級編の二段構成でした。02|まず裾野を広げる。100人枠の基礎編2回基礎編は2026年5月14日と6月1日の2回、各回約50名の100人枠で実施しました。グループ各社から幅広く社員が参加し、生成AIの基本と業務での使いどころを、実際に手を動かしながら体験する2時間です。――基礎編は、どのような狙いで実施されたのでしょうか。花井さん:裾野を広げる、利用する人を増やそうという狙いで、100人枠で実施しました。中級編は、各社・各部門から1人ずつ参加して、GPTsの使い方を理解して各社・各部門に展開していってほしいという意図で集めました。非常に分かりやすい研修をしていただいて、これなら展開もできるんじゃないかなと。すごくやってよかったな、というのが率直な感想です。03|中級編。1日で「自分の業務GPTs」を完成させる6月10日の中級編には、各社・各部門から選ばれた30名が参加しました。ゴールは「参加者一人ひとりが自分の業務で使うGPTsを1つ完成させ、明日からどう使うか説明できる」こと。講師のデモでは、話しかけるだけで出来事を整理してくれるGPTsや、一言で画像生成が走るGPTsも紹介され、そこから各自が業務名・想定ユーザー・困りごと・期待する出力を設計シートで言語化し、作成・検証まで一気に進めます。完成したのは、清掃仕様書の面積算出、マンション標準管理規約のリサーチ、広島市営住宅の入居資格チェック、ホテル口コミへの返信ドラフト作成、不適合報告書の作成支援など、部門の業務にそのまま直結する20個のGPTs。相互レビューシートには「はい・いいえで回答できるのでとても分かりやすい」「簡単に事案を入力するだけで、考えられる原因や再発防止策を複数提示してくれて、すぐにでも活用したい」「規定を探すのに時間を要していたので、すぐに答えが分かるのはとても良い」と、実務目線の声が並びました。▲研修で制作したGPTsを相互レビュー――中級編に参加されて、印象的だった場面はありますか。花井さん:私は人事部なのですが、参加者の中にも人事の担当の方がいました。私もGPTsを組んでみて、いざ共有となった時に、同じような内容が作られていたんです。課題に感じている部分は一緒だったんだなというのと、作り方や出てくるものはやはり違ったので、その違いが出るのも面白いなと思いました。――社員のみなさんの変化は感じられましたか。花井さん:期間がそれほど長くないので、使う人がすごく増えたというところまではまだ分からないのですが、「使ってみたい」という人も増えましたし、これだけの方が関心を持っているんだと分かって良かったなと感じています。04|「知っている」と「教えられる」は違う。外部研修を選んだ理由――社内で完結する研修ではなく、外部の講師を呼ぶという方法を選ばれた理由は何だったのでしょうか。花井さん:一番はやはり専門性です。「知っている」ということと「教えられる」ということは違うと思っていて。最も効果が出るのはどちらかと考えた時に、専門性が高く、教える力もある外部の方に講師をしていただいた方がいいのではないかと。それは実施をした後も、やはりそうだったなと思っています。――数ある研修会社の中で、WEAVEの研修に感じた違いはありましたか。花井さん:具体的にその後の活用というところまでイメージして研修をされているところです。それがより具体的にイメージできたので、研修が終わってみて、GPTsの使い方が部門で展開されていくんじゃないかという期待感が今すごくあります。――今後のAI活用で、力を入れていきたいのはどんな部分ですか。花井さん:研修を初級と中級で計3回実施しましたが、AIを活用できる人材はまだ半分にも満たないと思っています。研修を受けられた方が、周りの方たちに「こうやって使ったらいいんだよ」と少しでも伝えていけたら。使う人材が5割から6割、7割に増えていけば、組織の生産性も上がっていくんじゃないかなと。そこに期待したいなと思います。クライアントみどりグループ業種不動産のトータルサポート(ビル・マンション・公営住宅の管理、ホテル、建設ほか)所在地広島県広島市社員数グループ総従業員数 1,861名(2023年6月現在)研修内容生成AI 基礎編(各回約50名・2回)+中級編(GPTs作成・30名)